日本獣医歯科学会について

歯科疾患には日常的に遭遇するのに、
「歯科について学ぶ機会が少ない」
「本当に今の治療が正しいのかな?」
と思った事はないですか?
人と動物は違います。しかし、ヒト歯科医学の基礎研究には膨大な動物実験のデータが蓄積されていることも事実です。
ヒト歯科医学と獣医歯科学双方を基礎から学ぶことで、本当の意味で比較し、動物達のために「人と動物はココが違う、だからこの治療法のほうが適切である」をディスカッションできるようになっていき、動物にも人と同じように理論に基づいた治療を行えるようになることを目標としています。
学会顧問
石田 卓夫 先生
アジア小動物獣医師会連合会(FASAVA)会長
ねこ医学会(JSFM)会長
一般社団法人 日本臨床獣医学フォーラム(JBVP)名誉会長
一般社団法人 日本獣医がん学会 前会長
公益社団法人 日本動物病院福祉協会(JAHA) 元会長
学術顧問(獣医学)
戸田 功 先生
とだ動物病院 東京犬猫歯科 院長
獣医学修士
山下 和人 先生
酪農学園大学 獣医学群 獣医学類 伴侶動物医療学分野 獣医麻酔学ユニット 教授
酪農学園大学 獣医学群長
酪農学園大学大学院 獣医学研究科長
平川 篤 先生
ペットクリニックハレルヤ総院長
日本獣医循環器学会 獣医循環器認定医
鳥巣 至道 先生
酪農学園大学 獣医学群獣医学類 伴侶動物外科学ユニット 教授
酪農学園大学 附属動物医療センター センター長
学術顧問(歯科医学)
近藤 誠二 先生
福岡大学医学部 歯科口腔外科学講座 教授
博士(歯学)、日本口腔外科学会専門医・指導医、日本がん治療暫定教育医(歯科口腔外科)・認定医(歯科口腔外科)、日本口腔科学会指導医、インフェクションコントロールドクター(ICD)
白石 和仁 先生
白石歯科歯周再生クリニック院長
日本歯周病学会認定歯周病専門医
日本臨床歯周病学会認定医
日本顎咬合学会指導医
寺内 吉継 先生
医療法人社団インテリデント理事長
日本顕微鏡歯科学会認定指導医
活動報告
2025年度(旧:比較歯科学研究会より)
| 3月 | 春季セミナー |
|---|
2024年度(旧:比較歯科学研究会より)
| 3月 | 春季定例セミナー(歯科医師 白石先生による歯周病セミナー&症例検討会) |
|---|---|
| 6-10月 | オンラインセミナー デンタルディクショナリー |
| 10月21日 | 秋季セミナー 抜歯基準への挑戦 |
| 11月 | 獣医歯科インフォーム・診断認定講習会 |
代表あいさつ

学び合いで広がる「獣医歯科」
皆さま、こんにちは。
このたび、日本獣医歯科学会の代表理事という大任を拝命いたしました奥村聡基です。重責に身の引き締まる思いです。
私は日々、動物の口腔疾患と向き合うなかで、獣医歯科が動物のQOLとご家族との絆を支える重要な医療であることを実感してきました。しかし、国内における体系的な教育や技術の普及は、まだ道半ばです。
本学会の役割は、知識の共有にとどまらず、科学的根拠に基づく治療技術の現場への橋渡し、若手獣医師の育成、そして他科との連携を通じて動物医療全体の質を高めることにあると考えています。
私は、日本獣医歯科学会が獣医歯科を学ぶ基盤となり、動物には健康を、ご家族には安心を、そして医療従事者にはやりがいをもたらす「三方良し」の医療を実現できる会にしたいと考えています。そのためには、固定概念にとらわれず、常に知識をアップデートし、個々のケースに応じた柔軟な対応ができる獣医師の育成が欠かせません。
学会運営においても、新陳代謝を促し、世代や立場を超えて活発に議論と学びが行われる場を築いていきます。
学会は、一人の力では成り立ちません。会員一人ひとりの経験や情熱が学会の原動力です。
共に学び、共に築き、動物とそのご家族により質の高い歯科医療を届けられる社会を目指しましょう。
どうぞよろしくお願いいたします。
奥村 聡基TOSHIKI OKUMURA
略歴
- 2010年
- 日本獣医生命科学大学 卒業
- 2015年
- 日本獣医生命科学大学付属動物医療センター臨床研修【外科専科課程修了】
パーク動物病院 副院長 - 2020年
- 比較歯科学研究会 副会長
- 2021年
- Club GP Advance series修了
- 2022年
- ON-1(獣医歯科年間コース) 主催
- 2025年
- 一般社団法人日本獣医歯科学会設立
- 2025年現在
- パーク動物病院 愛知動物歯科にて歯科専門診療を行う
資格・所属
- 獣医師資格
- ISVPS GPCert in Small Animal Dentistry and Oral Surgery
- ISVPS GPCert in Small Animal Surgery
- 一般社団法人 日本獣医歯科学会代表理事
- パーク動物病院 愛知動物歯科所属
受賞歴
- 2024年
- 比較歯科学研究会 会長賞
「上顎第4前臼歯の根分岐部病変3度に対する保存治療の検討」 - 2024年
- 日本小動物歯科研究会 MARS AWARD 最優秀賞
「根分岐部が露出した歯を保存した犬の1例」 - 2024年
- 日本小動物歯科研究会 The 8th VET’S LION AWARD 最優秀賞
「巨大な骨透過像が歯内療法で良化した犬の1例」
著書
著書
- Clinical Essential Points 【歯科】 :DVD(エデュワードプレス)
- JBVPシリーズ 犬と猫の消化器ブック(ファームプレス)

未来を拓く獣医歯科のあゆみ
一般社団法人日本獣医歯科学会は、獣医療における歯科分野の発展と普及を目的として、2025年に設立されました。近年、犬や猫をはじめとする伴侶動物の医療は急速に進歩しています。しかしながら、獣医師や愛玩動物看護師の教育課程における歯科の位置づけは依然として十分とはいえず、獣医学部で歯科の講義が行われること自体が極めて稀であり、卒後においても体系的な教育や実践的なトレーニングの機会は限られているのが現状です。
私はこれまで、臨床現場で犬や猫の歯科治療に携わると同時に、歯科医師として、また獣医師として多くの学会や研修会に参加してまいりました。その中で、歯科の専門性を高めることがこれからの動物医療において大きな価値を持つことを強く実感してきました。人医療において医師と歯科医師が別の資格体系であるように、歯科治療は医療の中でも極めて特殊性の高い分野です。今後、動物の生活の質を向上させるためには、深い知識と高度な技術に裏打ちされた歯科治療が不可欠であり、その知見や技術を個々の努力に委ねるのではなく、学会として標準化し広く共有していく必要があると考えています。
また、獣医歯科学は単に口腔疾患の治療にとどまらず、全身疾患との関連性を探る重要な役割も担っています。歯科治療が進歩するほどに他領域との分断が生じやすいという課題はありますが、獣医学は医学部や歯学部のように分かれていないため、むしろ他科との意見交換や知見の共有が行いやすいという利点があります。この特性を活かし、全身疾患と歯科疾患の関連性をいち早く明らかにしていける可能性があると私は考えています。そのためにも、本学会は口腔内疾患に限らず、各専門分野の専門家の先生方に学術顧問としてご協力いただきました、様々な視点の意見を積極的に取り入れ、また口腔領域から得られる知見を広く共有することで、獣医療全体、さらにはすべての動物たちの健康に貢献してまいります。
さらに、人医歯科との学際的な交流や共同研究を通じて相互に学び合い、歯周病と全身疾患の関連、再生医療や材料学の応用など、学術的な探究も推進していきます。本学会は、臨床に携わる獣医師のみならず、愛玩動物看護師、動物病院スタッフ、歯科医師、歯科衛生士、研究者、産業界や教育機関とも連携し、学術大会や教育セミナーを通じて最新の知識と技術を共有します。あわせて、若い世代が安心して学べる教育基盤を整え、獣医歯科分野における専門資格制度の確立も目指していきます。
日本獣医歯科学会の設立は、終着点ではなく新たな始まりです。小さな一歩かもしれませんが、口腔の健康を守ることが動物たちの幸せにつながり、人と動物がより良く共生する社会の実現に寄与できると信じています。私たちはこの志を共有する仲間とともに、新たな歴史を築いてまいります。
樋口 翔太SHOTA HIGUCHI
略歴
- 2011年
- 朝日大学歯学部卒業 歯科医師免許取得
- 2016年
- 酪農学園大学獣医学部卒業 獣医師免許取得
- 2016年
- 福岡大学病院歯科口腔外科にて研修
- 2017年
- 歯科医院に勤務、獣医歯科診療を開始
- 2019年
- UCLAエンドメンターシッププログラム終了
- 2020年
- 比較歯科学研究会設立
- 2024年
- 一般社団法人愛玩動物看護師歯科教育機構設立
- 2025年
- 一般社団法人日本獣医歯科学会設立
- 2025年現在
- 全国10施設で歯科専門診療を行う
資格・所属
資格
- 獣医師資格
- 歯科医師資格
所属
- 一般社団法人 日本獣医歯科学会代表理事
- 一般社団法人 愛玩動物看護師歯科教育推進機構 代表理事
- 日本歯周病学会所属
- 日本顕微鏡歯科学会所属
受賞歴
- 2017年6月
- 第24回九州地区小動物獣医師会卒後研修会坂本賞(最優秀賞)
第94回日本獣医麻酔外科学会春季合同学会 アワード・優秀賞 - 2017年10月
- 平成29年度九州地区獣医師大会 学会長賞
- 2021年6月
- BSAサクライ バシロジックチャンピオン症例コンテスト 5月度アワード
- 2021年10月
- 令和3年度九州地区獣医師大会 フレッシャーアワード
- 2022年6月
- 第24回九州地区小動物獣医師会卒後研修会 坂本賞(最優秀賞)
- 2022年10月
- 令和4年度九州地区獣医師大会 フレッシャーアワード
- 2023年6月
- 第25回九州地区小動物獣医師会卒後研修会 坂本賞(最優秀賞)
- 2023年10月
- 令和5年度九州地区獣医師大会 フレッシャーアワード
- 2024年6月
- 第26回九州地区小動物獣医師会卒後研修会 坂本賞(最優秀賞)
- 2024年10月
- 令和6年度九州地区獣医師大会 フレッシャーアワード
- 2025年6月
- 第27回九州地区小動物獣医師会卒後研修会 坂本賞(最優秀賞)
著書・論文
著書
- 2019年1月 線副子を用いた下顎骨骨折の治療法 インターズーSURGEON 133
- 2020年10月 拡大視野を用いた犬の歯周病治療 伴侶動物の治療指針Vol.11
- 2022年10月 MIなエンドシステムバシロジックってなんだ(分担執筆)DENTALDAIMOND2022年10月号
- 2024年7月 動物病院開設運営の基礎(分担執筆)
論文
- Evaluation of a combination of alfaxalone with medetomidine and butorphanol for inducing surgical anesthesia in laboratory mice.
- S Higuchi, R Yamada, A Hashimoto, K Miyoshi, K Yamashita, T Ohsugi Japanese Journal of Veterinary Research 64 (2), 131-139
入会について

現在一般社団法人 日本獣医歯科学会では会員の事前申込を受け付けています。
入会いただくと様々な資料の共有とともに皆様の知識や技術の習得・研鑽になることでしょう。
以下のページにて入会後の特典について記載をしていますのでどうぞご確認ください。
